今回のお話の流れ
今回使用したのは、熊本県産高級ブランド表-特上品”ひのさくら”
畳表品評会で農林水産大臣賞(最優秀賞)を受賞された農家さんが織られた畳表を使用させて頂きました。
良い畳表のイグサは、長いだけでなく、太さ(粒の揃い)が揃っています。こちらが今回使用させて頂いた物ですが畳を敷くと一目瞭然。太さが均一だと、とっても美しいです。これは、イグサ農家さんが一本一本を丁寧に選別し畳表を織りあげている証拠です。
こちらが上から撮ったお写真です。ハンコから見ても分かる通り、農家さんの魂のこもった畳表です。そしてイグサ一本一本の打ち込み本数(織り込み本数)が多いため、綺麗な山ができています。これは肌の触り心地・足の踏み心地・上品な見た目につながります。
理由は分からないのですが、良い畳表ほど艶・光沢があって年月が経つにつれて美しい飴色(黄金色)に焼けてきます。
こちらの畳を選ばれた理由とは?
今回のお客様は、お年を召されてるので、「今回畳を張り替えるのが最後やから、ええ畳にしときたい」とおっしゃられ、一番良い『極み』が良いとおっしゃられました。
ただ、お部屋の畳もよく使用されていたので、畳床(畳の芯材)も結構傷んでいました。その為「一番良い畳表(極み)は、分厚いので畳表を引っ張ったら畳床が負けてしまう(反ってしまう)可能性があるので、できないんですよ」とお伝えしました。そうすると「それやったらこれでええかな?」とお選びいただきました。
(※畳表を強く引っ張れば畳床が負けてしまう(反ってしまう)んだったら、弱く引っ張れば良いんじゃないの?と思われるかも知れませんが、残念ながら少しでも弱く引っ張ってしまうと、シワになってしまいます。)
今回のビフォー&アフター!
施工前の畳は、25年ほど前に新築で建てたっきり使用し続けていたそうです。畳表は、中国産の糸引き(綿一本)が使用されていました。よく傷んでますね。「ささくれが付くのが嫌なのよ」ともおっしゃっていました。
「畳のいい香りがするわ」「すごい良くなったよぉ。ええ畳表使ってくれたんやなぁ。ありがとうございました」とお母さんもお父さんも笑顔で言って頂き私たちも大変ほっこりとした気分で帰りました^^
今回使用させて頂いた畳表は、農家さんが品評会(畳表のコンテスト・大会)用に作られた畳表(60畳のうちの8畳)でしたので非常に素晴らしい仕上がりでした。実は畳表の仕入れは、良い畳だけを厳選して仕入れたいので九州におられる、いぐさ畳専門の目利きに頼んでいます。
別の角度から...
経年で空いてきた隙間・元々から空いてた柱の隙間もきっちりと補修させて頂きました♪
畳の香りのちょっとしたお話。
「畳の香りって癒される」と言いますが、実はリラックス効果があり、睡眠の質を高めることが研究によって明らかになっているそうです。香りについては、中国産より国産の方がいい香りがします。
去年国産畳に張り替えしたお客様は、「畳表の匂いって臭いから苦手なんよ」とおっしゃっていました。確かに匂いの好き嫌いってあるよなぁ〜と思いつつ、熊本県産畳を敷き込みさせて頂きました。
すると...「良い香り!嫌な匂いがしない!」と言って大変喜んで頂きました。
おそらく前の畳は中国産を使用されていたからだと思います。(特に畳表は、ロールしたまま(新品のまま)ずっと使用せず置いておくと(古くなると)非常に酸っぱいような匂いになるんですよね。)
もし「畳を張り替えてもらったばかりだけど、なんか臭い」ってなったらそれが原因かもです。(他にもカビが原因の場合もあります。)
これから畳を張り替えようと悩まれている方は、是非”香り”を一つの目安として考えられてみてはいかがでしょうか?^_^ 国産畳と言っても、イグサの品種”ひのみどり”、”涼風”、”ひのはるか”、”夕凪(ゆうなぎ)”、”高知県産土佐みどり”など様々な種類があるのですが、1枚1枚香りが違ってきますよ^^
今回の施工費用
畳表替え 本間サイズ(180cm×90cm以上のサイズ)8畳 ¥144,000(+税)での施工です。
是非ご参考までに^^
最後までご覧頂きありがとうございました!
畳の張り替えをご検討中の方は、是非当店までご相談下さい♪一人一人のお客様に合った畳をご提案させて頂きます(^^)