
和歌山市内にある神路原神社様より、50周年記念という大切な節目に、畳の張り替えのご依頼を頂きました♪ ある日住職さんが当店のクチコミを見て直接お店にお越し頂きました。その際、畳のお話を色々させてもらったところ当店に決めて頂きました。初めは住職さんともつゆ知らずお話していて、大切な節目であるということもお聞きしました。
こんな素晴らしい機会にご依頼を頂けることは私たちにとって光栄です。
今回のお話の流れ
- 素材へのこだわりと畳の香りについて
- 私たちが表替えで大切にしていること
- ビフォーアフター
- 格式高い有職畳(ゆうそくだたみ)
- お祭りに参加させてもらったお話
素材へのこだわり|厳選した畳表・畳の香りって何?
今回使用した畳表は、熊本県産で色味・イグサの質感・織り込み本数がしっかり詰まったある、とある農家さんから納得の行く物を仕入れさせて頂きました。今回敷き込みさせて頂いた畳表は織って1ヶ月程しか経っていなかったので織り立てホヤホヤの香りでご納品させて頂きました。実は畳表って織って時間が経過すると共に匂いが変化してくるんです。
畳の香りとは?
あの懐かしく、落ち着く香りの正体って意外と知られていないのですが、何かというと...実は畳の原材料である『イグサ』と『染土(せんど)』という”畳表を作る工程で用いられる白い粉”がミックスした香りなんです!
「畳を敷き込んだ時は畳を拭かないといけない」とおじいちゃんやおばあちゃんから聞いたことありませんか?その理由が染土(せんど)なのです。初めはその染土(せんど)という白い粉がついているのでそれを拭かないと色むらに見えたり、足形がついて靴下が白くなってしまいます。※当店では綺麗に拭いてお持ちするのでその必要はありませんよ(^^)
あと畳表(たたみおもて)を織って1年経つと少し甘い香りに変化してきます。(←そうしようと思うと畳屋さんの保管方法がとっても大切になって来るのですが、そのお話は後日に...)
畳は視覚的な美しさだけでなく、「香り」という感覚にも大きな価値があるので、品質には一切妥協せず仕入れ、その畳表は当店の秘密の保管庫で大切に保管しています。
表替えで大事にしている事。
当店が表替えをする際、最も大切にしているポイントの一つが”隙間補修”です。畳は経年で痩せて隙間が空いて来ます。「今後空いて来ない様に。」という気持ちで隙間をゴザや厚紙などを畳床に打ち込み張り替えます。そうすることで、見た目だけで無く、”畳の下に埃が溜まりづらくなったり”、”隙間風を防ぎ冷えを抑える”という効果を発揮します。ちなみに今回隙間の補修した箇所は合計9箇所もありましたが一つ一つ丁寧に補修しました。
私たちの経験上でのお話ですが一度表替えしてきっちりと補修するとなかなか隙間が空いて来ないです。※表替えさせてもらって十数年経つご自宅を何件か見させてもらって感じた事です。
ビフォーアフター
(※お写真の許可は頂いております)
Before

After

Before

After

格式の高い有職畳(ゆうそくだたみ)
こちらは偉い方が座られる台です。これを有職(ゆうそく)畳と言って、紋(もん)の畳縁(たたみべり)を使用しています。普通の下に敷いている畳とは違って高い台座で畳を木の枠に埋める形状になっています。そこに格式の高い方が行事の際に座られます。
「できるなら美しく仕上げたい」(隙間補修&高さ合わせ)
こんな感じで隙間もきっちり埋めて、厚みもどうにか上がりすぎず抑えることができました!細かい違いではありますが、私たちにとってはとっても大事なことです。



畳縁(たたみべり)は桜柄
畳縁はご住職さまにお選びいただいた「桜柄」を採用。ちょうど施工の時期には、お庭の桜も満開を迎え50周年のお祭りと重なり、内と外が美しく響き合う空間となりました♪
なんとお祭りにも参加させてもらいました!

50周年祭りということで畳を張り替えた人物として参加させてもらったのですが、100人ぐらいおられる方の前で今回の畳についての熱いお話やご祝福の言葉をスピーチさせてもらいました。(とっても貴重な機会をいただき心から感謝しております。ありがとうございました!)ただ話するのは慣れておらず緊張して手が震えていました(笑)そのあとは楽しいイベントが盛りだくさんで紙芝居・歌手・マジシャンが来たり、餅投げがあったりと本当楽しませてもらいました♪
畳は単なる床材ではなく、空間の質そのものを高める存在です。素材・施工・作り手の意識の全てが揃ってこそ本来の価値が発揮されます。
この度は50周年という大切な機会にご依頼いただき本当にありがとうございました!





